変化の速い時代にあって、即戦力を求める声には根強いものがあります。中小企業の場合、自社で育てる余裕も少ないことから尚更この傾向は強いと言えそうです。
またバブル崩壊以降、とくにリーマンショック以降は、人材育成への投資を控えてこられたケースも多いように感じております。
しかしながら、我が国経済のデフレからの脱却が視野に入りつつあるのに加え、少子化による若手人材減少と相まって、人手不足も叫ばれるようになってきました。新戦力の補充とともに、現有人材の育成は喫緊の課題と考えられます。
人材育成(社員研修)は、階層別や課題別などに整理し、必要に応じて計画的に実施されることが好ましいですが、私共が提供できるメニューとしては、どちらかというと課題別的要素が強く、階層としては経営者・幹部(top management)、及び管理者層が中心となります。
経営シミュレーショントレーニング |
左写真のようなツールを用い、ゲーム形式で経営者の体験をしていただくものです。類似のビジネスゲームは各種ありますが、私共では受講者各自が社長の立場で、一人でゲーム上の会社全体の運営を行っていただきます。つまり何人かで役割分担し、1社を運営するのとは違います。
例えば製造担当取締役の方は、日頃は製造部門の立場で事業運営を考えるのが普通です。しかしその判断は、営業
部門にとっては必ずしもベストの意思決定ではないことがよく起こります。
1人が社長の立場で、会社全体のことを考え経営体験(ゲーム上ですが)することで、会社として全体最適な意思決定はどうあるべきかを身をもって知ることができます。
類似の研修で簿記や経理の学習を目的に取り組まれているケースが見受けられます。それを否定はしませんが、それではもったいないと考えております。私共はこの研修を「経営の意思決定トレーニング」と位置づけております。経営者としての意思決定のトレーニングができる研修システムは他にはほとんどないでしょう。もちろん、「単なるゲーム」で終わってはならず、これまで30年ほどこの研修を実施してきた私共には、それに応えられるとの自負があります。
「経営幹部を鍛えたい」、「次期経営者を育てたい」といったニーズにお応えするとともに、「新規創業」を考えている起業家候補の方にもお薦めします。知識研修ではなくトレーニングですので、何度も受講される方がたくさんおります。「知っている」に留まらず「できる」ことを目指すトレーニングです。
問題解決スキルトレーニング |
経営は、問題解決の連続です。経営に限らず、各部門における日常業務においても、次々と解決すべき問題が起こっております。したがって、各部門を託された管理者・責任者には高いレベルの問題解決能力が求められます。
しかしこの能力に関しては、結構個人差が大きいようです。また解決方法を「知識」として知っていても問題解決が実現するわけではなく、「ノウハウ」のレベルにまで高
めなければ良い結果は出せません。こうした問題解決に関する技法(ノウハウ)は、世の中に多数出回っております。
ただし、どのような場面でどの技法を使うべきか、がきちんと理解されていないケースが見受けられます。また、技法そのものが正しく理解されておらず、間違った使い方をされているケースもあります。
近年「ロジカルシンキング(論理的思考)」ということが言われていますが、これはどちらかというと「思考のプロセス」が対象と言えます。ここには「帰納法」とか「演繹法」といった推論方法が織り込まれていたり、深堀していくうえでロジックツリーを作成し、その際にはMECE(ミッシー)に留意しなければならないとされています。
しかしながら、「何を対象に」思考し解決策を導き出すのか?といった「論点」の選び方が適切でなければ、導き出された解決策は的外れのものになってしまいます。
そこで私共は、まず「問題とは何か」を定義するところから始め、「解決すべき課題は何か」論点を適切に抽出した上で解決策を論理的に導き出してゆくトレーニングを提案しています。
タイムマネジメント研修 |
この研修は、働く時間の使い方を改善して生産性向上を目指すものです。
生産性(productivity)は、投入量に対する産出量の割合で示され、投入量に何を使うかによって「労働生産性」とか「資本生産性」などの種類がありますが、通常は労働生産性を用いることが多いようです。
製造業に比べ非製造業の生産性は低いと言われておりますが、産業のサービス化(脱工業社会化)の進展とともに非製造部門の生産性向上はより重要性を増しております。
非製造業や製造業の非製造部門では業務処理が人材に負う面が比較的多いことから、どうしても労働生産性は低めになる傾向があります。こうした分野においても機械化やICTの活用を進めつつありますが、同時に人材における時間の使い方(タイムマネジメント)に対する意識変革と改善が重要です。
そこで私共では、経営幹部から一般社員まで全階層を対象としたタイムマネジメント研修を行っております。また、状況によっては、全社を挙げたプロジェクトとしての取り組みにも対応しております。
管理者研修(初級、中級) |
管理者研修は、階層別研修として比較的ポピュラーなものと言えます。管理者としての知識を身につけることを目的に様々な研修機関で実施されており、それぞれ特徴はあるにしても、内容的に大きな違いはないのではないかと思います。中には、特定の研修ニーズについて管理者を対象とした研修を“管理者研修”と称している場合があるかもし
れませんが、私共ではそれは、課題別研修と位置づけております。
したがって、ここでいう「管理者研修」は、管理者としての基礎知識や心構えなどを学んでいただく内容となっており、“初級”と“中級”に分かれております。
「管理者研修(初級)」は、これから管理職となる候補者や係長などになって間もない方向けに、「管理者とは何か」「管理とはどのようなことか」といった知識をレクチャーするとともに、ワークショップ形式でリーダーシップやコミュニケーションについても学んでいただくカリキュラムとなっております。
「管理者研修(中級)」は、部課長クラスを対象としたイメージで、基本的な労働関係法規の知識がカリキュラムに入っております。また計数管理力と問題解決能力の養成を目指し、ケーススタディを行い、検討結果を発表していただきます。プレゼンテーション能力も管理者には重要なスキルと言えます。
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